
昨年末辺りから、自分が今現在何に注目しているのかがちっとも分からなくなってしまったので、連日連夜、残り物として戴いた「氷結・早積みレモン」を飲んでばかりいました。アルコールでもって適度なリラックスを得て、自身の心の奥底を問おう、と考えたのですが、さっぱりです。飲み心地がジュースに近かろうが何だろうが御酒は御酒。ご機嫌になって浮かんでくるのは90年代J-POPの鼻歌が関の山でした。
自分の頭の中だけに頼って、何事かを成そうとするのも若気だと思いましたので、本でもビデオでも漫画でも、とにかく情報を頭に入れることにしました。
漫画『ジパング』(かわぐちかいじ著)講談社発行のモーニングという雑誌で、今もまだ連載中です。イージス艦に乗った現代の海上自衛隊員一行が太平洋戦争期のミッドウェー沖にタイムスリップしてしまい、世界中のどの国に対しても宣戦布告していないにもかかわらず、戦闘艦であるが故に戦闘を強要されてしまう、といったお話です。一見すると「戦国自衛隊みたいになっちまうんじゃなかろうか?」と不安にならざるを得ないのですが、そこはさすが、きっちりと予防線を拵えていました。タイムスリップした海自隊員たちが“自分たちの母国は21世紀の日本である”という考えを心の拠り所とし、その拠り所を失わない為の行動として専守防衛に徹しようと四苦八苦するのです。よく出来ています。『アイデンティティを探さずに活きていけるほど男は強くない』という作者の考え方の一つが、物語の戦国自衛隊化を防いでくれています。先に述べたように物語はまだ続いており、“新しくアイデンティティを作ることはできるのか”といった部分に小テーマが移ったところで単行本は終わっていました。女帝(つまりは女系)天皇を認めるor認めない。認めるということはどういうことか、という現代の問題に繋がる部分があります。
普段漫画を読む機会が少ない私でしたが、大変に感触が良かった為、同じ作者が書いた別の漫画も読んでみました。『太陽の黙示録』という作品です。
なんとも、いや、ゲップがでました・・・ほとんどテーマが同じです。しかも巧くいかなかったのでしょう。明らかに戦国自衛隊になっていました。